11日(金)に行われたヘレステスト2日目のトップタイムを記録したミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は、このタイムが搭載燃料を減らして記録したものではないと語った。
F1のテストでは、それぞれのチームが別々のプログラムで作業を進めるため、単純にタイムを比較することはできない。純粋なクルマの性能がトップレベルでなくても、燃料の搭載量を減らし、いわゆる「空タンク」の状態でクルマの重量を軽くして走行すれば、上位のタイムを記録できることもあるためだ。
しかしシューマッハは、ヘレステスト2日目のトップタイムが燃料を減らして記録されたものではないと話している。『Autosport(オートスポーツ)』は、シューマッハが次のようにコメントしたと報じた。
「僕たちは昨日、ロングランに集中していたんだ。それは今日も同じだった。でも今日は、かなり軟らかいタイヤを試していたんだよ」
「明らかに、それでほかのチームよりも僕たちのほうが少し速かったみたいだね。そうは言っても、僕たちだけがあのタイヤを使ったわけじゃない。あのタイヤは誰でも使えた」
「僕が間違っていなければ、あの最速タイムは10周を走った走行の初めに記録した。それを短いと言うのか、好きなように解釈してもらって構わないよ」
この前日には、シューマッハのチームメートであるニコ・ロズベルグが走行していたものの、記録したタイムはトップから約3秒遅れのものだった。しかし、ロズベルグがいいタイムを残せなかったのは、信頼性の問題に見舞われたことも影響していた。
シューマッハも「ニコにとってはいい1日にならなかったと思う。クルマがうまく機能しなかったんだ。最終日に走れば、彼がもっと満足すると確信しているよ」と述べている。