ハイメ・アルグエルスアリは、なぜレッドブルによってトロ・ロッソを追われたのか? スペインの一部メディアが、その真実をつかんだと報じている。
レッドブルの兄弟チームであるトロ・ロッソは、今季ドライバーだったアルグエルスアリとセバスチャン・ブエミの解雇を決定。来季はダニエル・リチャルドとジャン・エリック・ベルニュという、若手同士の顔ぶれとなる。
『ABC』を含む各紙は、10月なかばの韓国GPで土曜のフリー走行中、トロ・ロッソのピットにおいて撮影されたビデオを入手したという。
その映像には、チーム代表フランツ・トストの目前で、アルグエルスアリがレッドブルのドライバー育成プログラム責任者ヘルムート・マルコにどやしつけられている様子が映っていた。
『ABC』紙はこれを、「アルグエルスアリの翼が折れた日」としている。
マルコがアルグエルスアリに怒った理由は、次の2点。ひとつ目は、親チームであるレッドブルのセバスチャン・ベッテルがアタック中、進路を妨害したこと。ふたつ目は、そうしたマルコの指摘を「受け入れなかった」ことだ。
マルコの叱責(しっせき)を受けてアルグエルスアリは、だったら「すべての周回で」他車に道を譲れば良いのかと、皮肉気味に言い放った。するとマルコはトストに向かって、次のように言ったのだ。
「今のひと言は、聞き捨てならない」