所属チームのトロ・ロッソから解雇通告を受けたハイメ・アルグエルスアリが、自身のF1キャリアはまだ終わらないと自信を見せた。
現在まだ21歳のアルグエルスアリがF1デビューを果たしたのは2009年。デビューの段階で経験していたF1テストは、直線での空力テストのみ。サーキットをまともにF1マシンで走行したことがないという中で、異色のF1デビューだった。今季はチームメートのセバスチャン・ブエミを上回るポイント数を獲得する活躍ぶりを見せたが、先日解雇通告を受けた。
トロ・ロッソのオーナーであるレッドブルのドライバー育成プログラムに所属するアルグエルスアリは『EFE通信』に対して、落胆はしていないと強調しながらも、2012年のドライバーシート確保は「難しいだろう」という見解を示している。
「今はいくつか選択肢を探っているよ。じきに発表されてニュースになると思う」
「ひとつの段階を終えて次に向かっているんだよ。だって僕はまだ21歳だ。19歳でトロ・ロッソに加わって以来、求められていた以上の仕事をしてきた。今年も良いシーズンを送ったと思っているよ」
「(解雇に対して)怒りなんて感じていないさ。悲しくもない。その逆で、レッドブルに対して感謝の気持ちで一杯なんだ。彼らが僕をF1に入れてくれたんだからね。できることなら続けていたかったよ」
「ぼくも大人にならなければいけない。チーム側が下した今回の決断が良かったのか悪かったのかなんて、判断はしないよ。なんでも前向きに受け取りたい。“憂いの反面には喜びがある”っていうでしょ?」
チーム側の決定を冷静に受け止めたアルグエルスアリ。最後には次のように述べた。
「僕の今後についてはすぐに発表されるよ。今はトロ・ロッソにいた時よりもリラックスした気分だ。僕のF1キャリアはまだ終わらない」
また、『EFE通信』によると、アルグエルスアリはHRTへの移籍、さらにはレッドブルの控えドライバーになるのではといったうわさについては「何も知らない」と答えたようだ。