「トロ・ロッソのドライバー総入れ替えは正しいこと」と元共同オーナー

2011年12月29日(木)

トロ・ロッソの元共同オーナーであったゲルハルト・ベルガーが、同チームが来季に向けてドライバーを総入れ替えしたのは「全面的に正しい」と、チームの姿勢に理解を示した。

現在トロ・ロッソを所有するのは、オーストリアのエナジードリンクメーカー、レッドブルだ。現在のF1最強チームであるレッドブル・レーシングも保有するレッドブルは、今年までチームに所属したハイメ・アルグエルスアリとセバスチャン・ブエミの両名を切り、より若いダニエル・リチャルドとジャン・エリック・ベルニュを来季に起用する。

かつてベネトン、フェラーリ、そしてマクラーレンで10勝を挙げたベルガーは、オーストリアのTV局『ORF』へ、次のように語っている。

「非常に難しいが、正しい決断だと思う。いずれはマーク・ウェバー(レッドブル)に代わるドライバーが必要だ。セバスチャン・ベッテル(レッドブル)だって、チームを去るときがくるだろう。レッドブルとトロ・ロッソにとっての理想は、彼らが抱える育成選手の中から、ふたりのシートを継ぐ人物が現れることだ」

ブエミもアルグエルスアリも、その役割を担う人材ではなかったというのがベルガーの考えだ。

「当たり前だが、レッドブルでは最高の資質が要求される。彼ら2人は、ひいき目に見ても普通のドライバーにすぎない」

「トロ・ロッソではやっていけたかもしれないが、レッドブルではそうはいかない。オーナー側がほかに人材を求めたのは、正しい」

特にベルガーが2012年に注目するのは、フランスの新人ベルニュだ。

「彼については、良いうわさをたくさん聞いたんだ。もしかしたら第2のセバスチャン・ベッテルかもしれないよ。それを確かめるには、彼を走らせるのが一番だ」

もうひとりのドライバー、オーストラリアのリチャルドは、ベルニュの攻撃的な走りに見習うものがあると、『AAP通信』に対して次のように言っている。

「僕も、彼に学ぶことがあるかも。下位カテゴリーで、彼のドライビングスタイルは一貫していたからね」

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