HRTと2012年の契約を交わしているビタントニオ・リウッツィだが、ここへきて先行きが不透明になったとしている。
30才のリウッツィは昨年、ホセ・ラモン・カラバンテ率いるHRTが現オーナーのテサン・キャピタルへ身売りする前にチーム入り。それまでのチーム代表だったコリン・コレスは、元ミナルディのドライバーだったスペイン人のルイス・ペレス・サラに取って替わられている。
サラはクリスマス前、2012年にペドロ・デ・ラ・ロサと並ぶチームメート候補として「数名のドライバーと本格的な交渉」を行っていると発言。これに対して先ごろリウッツィは、2011年のはじめにチームと「長期にわたる」契約を結んだと主張している。
「このレベルのチームとわずか1年の契約なんて、なんの意味もない。本来なら、将来に向けてのプロジェクトととらえるべきものだ」と、リウッツィは『Australian Motorsport News(オーストラリアン・モータースポーツ・ニュース)』誌に語っている。
しかしながら、将来が危ういのはリウッツィも認めざるをえない。
「僕はHRTとの間に来季のドライバー契約を保持しているけど、あくまで前のチームオーナーとの同意であって、今は先が見えない状況だ」と、リウッツィは『TotalRace.dom.br』へ話した。