F1新コンコルド協定、数チームが締結済みか

2011年12月29日(木)

フェラーリとレッドブルが新たなコンコルド協定をF1の最高責任者であるバーニー・エクレストンと個別に締結したとの憶測が出回っている。

この「個別で締結された」という憶測には、両チーム共にF1チームが組織しているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)を脱退したという背景が絡んでいる。

コンコルド協定は、各F1チームとF1の商業権保持者、そしてF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)によってF1の商業面など運営のことを定めた協定で、現協定は2012年末で失効となる。しかしフェラーリを始めとする数チームが次々にFOTA脱退を表明し、FOTAの存続自体を疑問視する声もあがる中、新たなコンコルド協定にも注目が集まっている。

だがドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・ モートア・ウント・シュポルト)』は今回の憶測を否定。「交渉は2012年1月に始まる」と語るフェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロのコメントを掲載している。

一方のエクレストンは、FOTAとではなくチームごとにこの協定を結ぶことを望んでいることから、フェラーリやレッドブルなどFOTAから既に脱退しているトップチームへの収益分配率を増やし、FOTAの交渉力を弱める戦略に出た可能性も考えられる。

モンテゼモーロは「団体にせよ個別にせよ、交渉は合意に至るだろう」とだけ述べ、交渉がフェラーリ単独なのかという点について明言はしなかった。

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