レッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソはドライバー変更を行わないという見方を、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコが否定した。
トロ・ロッソでは、セバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリの2名が、フェラーリエンジンを積んだSTR6で今季をスタートする。しかし、その後ろにはレッドブルの支援を受ける新人たちが控えている。
中でも、最も注目を集めているのがダニエル・リチャルド。10日(木)のヘレステストで走行したばかりか、今季20戦のほとんどで金曜午前中のフリー走行を走る予定だ。
しかしマルコは、フランス出身で20才のジャン・エリック・ベルニュも推している。
「リチャルドとベルニュという素晴らしい2つの才能がわれわれの元にある。ブエミとアルグエルスアリは自分たちの仕事が安泰ではないとわかっているし、ここは寄宿学校ではない」マルコは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌の取材にそう応じた。
F1出走経験を持つマルコは、ドライバーたちにとって非情なマネジャーであると言われており、トロ・ロッソの現ドライバーたちにプレッシャーをかけることもちゅうちょしない。
「昨年ブエミは、われわれが期待したような働きを見せてくれなかった。アルグエルスアリは成長したが、果たして十分な成長を遂げただろうか?」
こうトロ・ロッソの現ドライバーへプレッシャーをかけつつ、昨年11月のアブダビのテストでリチャルドが見せた素晴らしいペースを褒めたたえ、さらにベルニュのファイティングスピリットは類を見ないとマルコは加えた。
「もしわれわれの4人のドライバーたちがコーナーで競り合ったら、間違いなくベルニュが抜け出すよ」