2011年にF1デビューを果たしたポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)だが、ディ・レスタ本人や家族はF1キャリアが1年で終わってしまうのではないかと懸念していた。
そう話すのは2008年のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトン(マクラーレン)の父アンソニーだ。息子ルイスのマネジメント業務を離れたアンソニーは現在、ディ・レスタのマネジメントを担当している。
ディ・レスタは、フォース・インディアからF1デビューした2011年シーズンに、シンガポールGPでは自身最高位の6位入賞を果たす活躍を見せ、2012年も同チームのレースドライバーを続けると発表されている。
フォース・インディアが発表したディ・レスタとニコ・ヒュルケンベルグという来季の布陣は、以前から予想されていたものだが、チーム側は正式発表の時期を長い間遅らせてきた。
フォース・インディアが16日(金)になってようやく来季ドライバーを発表したことに、正直なところほっとしたとアンソニーが『Telegraph(テレグラフ)』紙に語っている。
「ディ・レスタは(レースドライバーに)ふさわしいし、彼と彼の家族のためにも良かったと思う」
「正式発表まで時間がかかったので、彼らはとても心配していたんだ」
アンソニーはフォース・インディアを「中団ランクの」チームだと評し、才能豊かなチームメート、ヒュルケンベルグとの戦いがほかのチームからの注目を集めることになるだろうと話した。
「どちらも平等な立場であると考えているが、もし双方が素晴らしいドライビングを見せれば、ほかのチームから接触があるだろう」
「2人とも実力を認められてフォース・インディアにいるのはいいことだと思う。チームが正しい方向に進んでいることを示しているからね」