フォース・インディアが2012年ドライバーを発表。事前に予測されていたとおり、ポール・ディ・レスタが残留し、今季は控えドライバーを務めたニコ・ヒュルケンベルグがレースドライバーに昇格する。
この決定により、フォース・インディアの前身であるスパイカー時代を含め、2007年から同チームでドライバーを務めたエイドリアン・スーティルがシートを失うこととなった。スーティルは、ウィリアムズのドライバー候補とされている。
2008年のチーム結成以来、毎年レースドライバーを務めてきたスーティルに対し、フォース・インディアのチーム代表ビジェイ・マリヤは次のような言葉を送った。
「ラインアップを新しくすることにより、われわれがこのスポーツへ参画して以来ともに歩んできたエイドリアン・スーティルに”お別れ”を言う結果となった。彼は、この4シーズンにわたるわれわれの成功において、欠くことのできない存在だった。今後の彼の活躍を願う」
2011年にフォース・インディアでF1デビューを果たし、スーティルに匹敵する活躍を見せて残留を決めたディ・レスタは、「これから数週間は充電期間にして、2012年にはさらに強くなって戻ってきたい」とコメントした。
一方のヒュルケンベルグは、2010年にウィリアムズでF1デビュー。ブラジルGPでポールポジションを獲得する活躍を見せたが、今季は同チームを放出され、控えドライバーとしてフォース・インディアに加入し、金曜フリー走行に出走した。ヒュルケンベルグは、レース復帰の喜びをこう表現している。
「2012年に向け、モチベーションはとても高くなっているし、僕を信じ、このチャンスをくれた全員に感謝する。冬の間に新車の開発を進め、今年このチームが収めた好成績をさらに上回る一助になりたい。ヘレスでの1回目のテストが楽しみだよ」