2011年F1開幕戦オーストラリアGPが3月26日(土)、アルバート・パーク・サーキット(1周/5.303km)で2日目を迎え、現地時間17時(日本時間15時)からQ1、Q2、Q3、3つのセッションでなる公式予選が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得した。
セッション開始時の天候は曇り、気温16℃、路面温度は18℃。予選Q1は20分間で戦われ、18位から24位のドライバーがここで予選を終える。セッションが始まると、ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)を先頭に各車が続々とコースイン。セッション前半から、レッドブル勢とルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップタイムを更新しあう展開となった。
各車が1回目の走行を終えた時点では、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップ、ハミルトンが2番手。そして、他チームとは走行のタイミングをずらしたザウバー勢が速いタイムを記録。小林可夢偉が5番手につけた。なお、事前テストなしで開幕戦に臨んだHRTの2台は、トップから107%以内のタイムを記録できず、予選落ちとなり、決勝には出場できない。
Q1で予選を終えた18位から22位は以下のとおり。
18位ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)、19位ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)、20位ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)、21位ティモ・グロック(ヴァージン)、22位ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)
ビタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア・レーシング)とナレイン・カーティケヤン(ヒスパニア・レーシング)は、トップタイムから107%以内のタイムを記録できず、予選落ちになる。
Q1のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、小林可夢偉(ザウバー)。
予選Q2は15分間の戦いになり、11位から17位のドライバーがここで予選を終える。セッションが始まると、各車が続々とコースインする中、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)がスピンしてコースアウト。グラベルにはまってしまい、バリチェロはここで予選終了となった。
Q2でもレッドブル勢とマクラーレン勢が速さを見せた。そんな中、Q1で好調な好タイムを記録していた可夢偉が、ここでも速いタイムを記録。可夢偉は6番手に食い込み、開幕戦からQ3進出を果たした。
Q2で予選を終えた11位から17位は以下のとおり。
11位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、12位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、13位セルジオ・ペレス(ザウバー)、14位ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、15位パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、16位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、17位ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)。
Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。
予選Q3は10分間で戦われ、ここでポールポジションが決定する。ここで、ベッテルが別格の走りを見せる。1回目の走行で、ベッテルはラップの終盤にバランスを崩したものの、それでもトップタイムを記録。しかも、2番手につけたチームメート、マーク・ウェバーに1秒近い大差をつけた。
その後、ハミルトンがタイムを更新したものの、ベッテルのタイムには遠く及ばず。ベッテルが2番手のハミルトンに約コンマ8秒の大差をつける圧倒的な速さでポールポジションを獲得。チームメートのウェバーが3番手になった。可夢偉は9番手になっている。
Q3の結果は以下のとおり。
1位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3位マーク・ウェバー(レッドブル)、4位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、5位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、6位ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、7位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、8位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、9位小林可夢偉(ザウバー)、10位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)。