ビタリー・ペトロフ「ブラジルGPでセットアップを決めるのは難しい」

2011年11月21日(月)

ロータス・ルノーGPのビタリー・ペトロフが、インテルラゴスで開催されるブラジルGPに向けての意気込みを語った。

Q:前戦のアブダビGPをどのように振り返りますか?

ペトロフ:ヤス・マリーナ・サーキット(アブダビGP開催サーキット)自体は好きなんだけど、あそこも僕たちのマシンR31の特性に合わない低速コーナーが多いサーキットだった。全力をほとんど出し切っての予選12番手だったから、その結果には満足だったよ。僕たちは来年に向けてた準備のためにいくつか試していたことがあったから、その点も考慮に入れておかないとね。

ペトロフ:レースはスタート直後からDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)が故障してしまったので、とても難しかった。ポイント獲得のためにも、ほかのクルマに追い抜きを仕掛けたかったのだけど、そのペースがなかったからストレスのたまるレースだったよ。確かにヤス・マリーナ・サーキットは僕たちのクルマには向いていないサーキットだったのかもしれない。それにしても、アブダビGPの結果は僕たちが望んでいたものではなかった。

Q:アブダビでのレース後、あなたはとても怒っていたようですが?

ペトロフ:僕が少し愚かな振る舞いをしてしまったということにしよう。僕はとてもがっかりしていたし、疲れていた。そんな中でたくさんの質問に答えなくちゃいけなかったんだけど、やり取りをしているうちに正しい対応をすることができなくなってしまった。でも、その後チームと話し合いをして、いまは全く問題ないよ。

Q:今回のブラジルGPがあなたにとってロータス・ルノーGPでの2年目のシーズン最終戦となります。今年をどのように振り返りますか?

ペトロフ:僕にとってシーズンの開幕はとても前向きなものだった。開幕戦のオーストラリアGPを3位表彰台で終えられたことは、チームにとっても、僕自身にとっても大きな励みになったよ。それ以降も上位でゴールすることが多かったし、たくさんのポイントを獲得することができた。十分ではなかったけどね。

ペトロフ:来年はもっと多くのことを達成したい。そしてさらなる飛躍のために、僕たちはすでに懸命に作業をしているよ。チームの全員が今シーズンの僕たちのパフォーマンスにはがっかりしている。でも、タイヤとレース戦略の理解を深めることができたから、来シーズンはもっと自信を持って臨むことができると信じている。

Q:ブラジルでのレースに向け、何か考えはありますか?

ペトロフ:インテルラゴスでクルマのセットアップを決めるのは簡単な作業ではない。自分の限界を少し超えて攻めようと思った時、ターン6やターン7といったコーナーは本当に攻めがいがある。インテルラゴスで難しいのはセットアップをうまく仕上げることと、土曜日の予選と日曜の決勝に向けて準備万端にクルマを用意することだ。

ペトロフ:雨になることもあるけど、コースには十分な安全性が確保されているから、路面がぬれた状態でも安心して運転できる。去年も雨が降ったけど、その時は水しぶきによる視界不良とアクアプレーニング(タイヤと路面の間に水の膜ができたような状態となり、タイヤがグリップ力を失ってしまう現象)で信じられないようなコンディションになったけどね。

ペトロフ:みんなこのグランプリが大好きなんだ。インテルラゴスは本当に豪快なサーキットだよ。ほんのわずかしか曲がっていない、長い実質の直線区間があって、そこで前のクルマのスリップストリーム(前を行くクルマの直後につけることで、空気抵抗が減少し、通常よりもスピードが出やすくなる状態)に入って追い抜きを仕掛けるチャンスが生まれるんだ。ブラジルGPはとても特別なレースになるよ。

Q:2012年に向けての計画はありますか?

ペトロフ:僕は自分の目標を達成するためにここにいる。たいがいのことに関していい感触を得ているよ。F1デビューを果たした去年から今年にかけて、僕は絶えず成長を続けていると思う。でも、今はデビューしたてのころのような勢いで成長はしていないかもね。

ペトロフ:今でもチームと一緒に作業を進めていく方法を学んでいるし、クルマを自分の好みに仕上げるやり方も学んでいる最中だ。僕はまだ100%には達していないけど、それはいつまでたっても難しいことだよ。とにかく、まずはブラジルGPで全力を尽くす。それから来年のことについて考えるよ。

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