島田紳助、鈴鹿8耐への参戦発表 はるな愛、サンドウィッチマンらがメカニックに

2011年06月09日(木)

タレントの島田紳助が、「チーム・シンスケ」を率いて鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称:鈴鹿8耐)に出場することを発表した。以下、鈴鹿サーキットのプレスリリース。

チーム・シンスケ発進!!
6月上旬、東京・赤坂のTBSに於(お)いて、島田紳助率いるチーム・シンスケの”コカ・コーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦発表会が行われた。チーム・シンスケは、1986年から10年にわたり鈴鹿8耐に出場。今大会へは、1995年以来16年ぶりの出場となる。

会見で島田紳助は『被災地のひとたちに元気を届けたい』と切り出し、『知人を介して中木亮輔選手を紹介された。中木選手は宮城県出身で、被災者のひとり。その中木選手から、鈴鹿8耐に出たいと言われて、昔の仲間に連絡をとったところ、やれるんじゃないかと思い始めた』と、出場への経緯を語った。

また、『1995年の鈴鹿8耐で、1万人の人たちがピット前に集まって、レース活動を止めないでくれと言ってくれた。そしてその時、何年後かに、かならず戻って来るから、その時にまた応援してくれと言ったら、みんな、わかった、その時にはまた応援すると言ってくれた。今年、チーム・シンスケが復活するので、あの時に集まってくれたファンの人たちには、もう一度、鈴鹿8耐に来てほしい。彼らのことばを信じています』と呼び掛けた。

そしてチーム・シンスケには当時から合言葉があり、それは『がんばりましょね~』だと明かす。『がんばってくださいではダメなんです。これは暗号のようなもので、がんばりましょね~が僕たちの挨拶(あいさつ)。当時のファンの人たちならばみんな知っています。だから、今年の鈴鹿8耐で、多くの”がんばりましょね~”を聞きたいですね』と。

これまで島田紳助は、レース番組やビデオを観(み)ると、またやりたくなると思い、意識的にレースを遠ざけてきた。しかし、今年の鈴鹿8耐への参戦が決まると、早速、現在のレースを知るためにビデオで情報を収集。その結果、導き出された目標値は、『最高で15位』(島田紳助)だった。

ただし、これは、チームがキッチリと機能しての話。『メカニックは、東日本大震災で被災地となった仙台が地元のサンドウィッチマンのふたり(伊達みきおと富澤たけし)にやってもらいます。本番まで限られた時間だけれど、本物のメカニックになってもらいます。また、コント赤信号の渡辺正行も行くと言ってくれた。他にも、山田親太朗、陣内智則、波田陽区、はるな愛に手伝ってもらう』と語り、サンドウィッチマンが大きなポイントとなるが、『ピット作業は1回20秒』(島田紳助)というのが15位獲得への最低条件だ。

ライダーに中木亮輔と津田一磨を起用
このチーム・シンスケのライダーに抜擢(ばってき)されたのが、中木亮輔と津田一磨のふたりだ。会見に臨んだ中木は『鈴鹿8耐に出場することは、ライダーであれば最大の夢です。今年、それが実現します。過酷な挑戦になることは承知していますが、全力で頑張って、地元の宮城が元気になればと思っています』と語る。

一方で、チーム・シンスケには、ライダーに与えられた重要な掟(おきて)がある。それは、途中で転倒してマシンが動かなくなっても、チームまで押してでも戻って来るというものだ。事実、過去にチーム・シンスケから出場したライダー千石清一は3時間半、同じくライダー田村圭二は2時間半にわたり、転倒後にマシンを押してピットに戻った経緯がある。

これに対して中木は『先日、その掟(おきて)を知りました。マシンがバラバラになっても、そのパーツを拾ってピットまで戻ります』と、早くもアツい気持ちを全面に打ち出した。なお、第2ライダーには津田一磨を起用することも、この会見で発表された。

アツくがんばっている姿を見てほしい(島田紳助)
16年ぶりに鈴鹿8耐に戻って来た島田紳助は、何をわれわれに伝えようとしているのだろうか。
『一般の人にレースを分かってもらうには、放送時間が何時間あっても足りない。だから、番組でレースを分かってほしいという無理なことは言いません。ただ、鈴鹿8耐は、みんなが一生懸命アツくなれる場所なんです。レースを知らない人でも、みんなが頑張っている姿を見て、アツくなってもらえたらうれしい』と語る。

また、『29歳から38歳まで鈴鹿8耐に出場して、いい夢を見させてもらった。オッサンになった今、あの当時のことは、古いアルバムを感慨深くめくるような感覚がある。そして、もう一度やりたいと漠然と思っていたけれど、きっかけがなくて、いつかいつかで今日まで来てしまった』と島田紳助。

これはまさに、鈴鹿8耐から遠ざかり、いつかまた観に行こうと思っているファンに対して、そのいつかが、今年であることを呼び掛けているようでもあった。なお、チーム・シンスケの2011”コカ・コーラゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第34回大会参戦発表の模様は、TBSの『紳助社長のプロデュース大作戦!』(6月14日火曜日夜7:00~7:55)で紹介される。

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