ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)は、レッドブルが2011年も圧倒的な強さを見せると信じているようだ。
セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバー(ともにレッドブル)は、バレンシアのテストでも、ヘレスのテストでも、さほどいいタイムを記録していなかったものの、レッドブルの新車RB7には隠れた速さがあるとコバライネンは話している。
コバライネンは母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に対して、「彼ら(レッドブル)はすべてを支配しているように見える。まだ彼らは能力の半分も見せていないというのが僕の感触さ」とコメントした。
しかしコバライネンは、フェラーリも2011年の選手権争いにからむと考えている。
「レッドブルもフェラーリに対して強い関心を持っているみたいだね。ウィリアムズもヘレスではすごくいいタイムを出していたよ」
「マクラーレンについては、まだ判断が難しいね」
「彼らは(新車での)テスト開始も遅かったし、いくつか問題もあった。でも少なくとも、彼らのクルマは良さそうだからたぶん速いだろうね」と語るコバライネン。かつてはマクラーレンで、2年間ルイス・ハミルトンのチームメートを務めたこともある。
そんなコバライネンだが、メルセデスGPは苦戦すると考えているようだ。
ミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグ(ともにメルセデスGP)について、「彼らの手ぶりを見ると、クルマのパフォーマンスに満足していないようだったよ」とコバライネンは述べている。
チーム・ロータスについてコバライネンは「トップチームとの違いは明らかに減った」と語っている。
「新車(T128)はどんな場合でもいい感じなんだ。(1982年にワールドチャンピオンになった)ケケ・ロズベルグが僕たちのクルマのことを、今ではF1の仲間入りを果たしたみたいって言ってたよ」とコバライネンは笑った。
「彼(ケケ・ロズベルグ)は正しいよ。でも僕たちはまだチームとして1年しかたっていないことを忘れてはいけない。レッドブルだって優勝し始めるのに6年か7年かかっただろ。僕たちにはまだ先があるんだ」