17日(日)に行われたインディカー第3戦。KVレーシング・テクノロジーの佐藤琢磨は、レース終盤に6番手まで浮上したものの、追突されてクラッシュ。その後レースに復帰したが、21位となった。以下、ホンダのプレスリリースより。
佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)は、22番グリッドからのスタートだったことからライアン・ブリスコー(Team Penske)と同様にハードタイヤでスタート。レース中盤からゴールまでにソフトタイヤを投入してポジションを上げる作戦だった。燃費をセーブする走りも実現していた佐藤は徐々にポジションを上げ、ピットストップのよさも味方につけて66周目のリスタートは10位で迎えた。
その後、前方でウィル・パワー(Team Penske)とエリオ・カストロネベス(Team Penske)が接触し、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)がその巻き添えになってサスペンションを壊し、オリオール・セルビア(Newman/Haas Racing)がコースオフ。
佐藤は6位まで順位を上げたが、その直後にグラハム・レイホール(Chip Ganassi Racing)のブレーキングミスで追突され、佐藤の左リアタイヤがパンク。続くコーナーを曲がりきれずにタイヤバリアに接触した。マシンを修理してレースに戻った佐藤だったが、21位まで順位を大きく下げてのゴールとなった。
佐藤琢磨(21位)
「本当に悔しいレースになってしまいました。ハードタイヤでスタートし、燃費をセーブして前を行くマシンたちよりもピットストップのタイミングを遅らせ、彼らの前に出ていくことができていました。予選からセッティングを変更したマシンはトップ10に食い込むレベルまで改善ができていたと思います」
「レース終盤、前でアクシデントが発生して6位まで順位を上げた時には、燃料の心配はもうなくなっていたし、タイヤもフレッシュで、プッシュ・トゥ・パスも15回ほど残していたので、さらに上位を狙う戦いができると思いました。その直後、レイホールが止まりきれずにリアに追突してきました。今回のレースで自分も、またチームも多くを学ぶことができ、我々に何が足りていないのかを明確にすることができました。次のブラジルではもっとがんばれると思います」