F1の2011年シーズン開幕以来、苦戦の続くフェラーリに、復活の兆しが見えたと報じられている。
フェラーリは、本拠地マラネロの風洞でデータ測定関連の問題が起きているとされ、マラネロの風洞を急きょ再調整し、その間はトヨタがF1活動で使用していたドイツの風洞で開発を進めていると報じられていた。
そして、フェラーリがフィオラノに所有するテストコースで先週、フェリペ・マッサ(フェラーリ)がプロモーション用の撮影を行った際、ルールに違反して新パーツのテストを行ったことがうわさされている。しかし、このほかにもフェラーリは、バイラノにある長い直線で、ルール上認められている空力テストも実施していた。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、4月からフェラーリは開発のプログラムを2つに分けて同時進行させていたという。1つは通常のマシン開発であり、もう1つは風洞での問題を解決すること。
先月の28日(木)に行われたバイラノでのテストでは、テストドライバーのジュール・ビアンキが走行を担当していたが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、今では「ファクトリーで確認されたものが、コース上で反映されるようになった」はずだと伝えている。
フェラーリは今週末のトルコに、新しいフロントウイングとリアウイング、そしてブレーキダクトを投入するとみられており、続くスペインGP(22日決勝)とモナコGP(29日決勝)には、新しいフロアや排気系のパーツも投入予定だという。