フェラーリは先ごろ、新設計した柔軟性の高いフロントウイングをテストしていたが、見込みどおりの成果が出ていないらしい。
これはフェラーリの母国イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌が、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の発言と共に報じたもので、アロンソは新フロントウイングの設計には「コーナーでの動きをよくする」目的があったと語っている。
フェラーリがフロントウイングの柔軟性を増したのは、昨年に大きな話題となったような地面により近い位置までウイングを湾曲させるためではなく、クルマが向きを変えるときにうまく空気の流れを捕らえることが目的だという。
昨年に話題となったフレキシブルウイングと呼ばれる柔軟性の高いウイングは、走行時に車体に当たる風の力を利用してたわみ、クルマを地面に押し付ける力(ダウンフォース)を向上させるもの。今回のフェラーリが目指した方式は、昨年のものとは異なり、新しい手法だと言える。
しかし『Autosprint(オートスプリント)』誌は「これまでに行われたテストでは、(フェラーリは)新しい技術をうまく機能させることができなかったようだ」と伝えた。