佐藤琢磨、ポールポジションからスタートもクラッシュで初優勝ならず

2011年06月26日(日)

インディカー第8戦で日本人初となるポールポジションを獲得した佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー)だが、決勝ではクラッシュのためリタイアとなった。

15日(水)には父を亡くしていた琢磨。19日(日)に行われた第7戦後に父の葬儀などのため緊急帰国し、最大の応援者であった父のため、告別式では祭壇をチームのメインスポンサーであるロータスのカラーに。「レースを続けることが父の遺志。天国に旅立った父にいい報告ができるよう、精いっぱい走り続けたい」とのコメントを残して第8戦の舞台アイオワへ向かっていた。

そのアイオワで琢磨は、日本人初となるポールポジションを獲得。日本人初の優勝に期待がかかる状態で25日(土)のスタートを迎えた。スタート直後には、ランキング首位タイのダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)らに抜かれ、順位を落とし、その後のピットストップでも順位を落としたが、レース終盤までトップ集団で激しいバトルを繰り広げていた。

しかし、最後のピットストップを行った直後、路面のでこぼこでバランスを崩した琢磨はコース外周の壁にクラッシュ。ここでレースを終えることとなった。今回のレースでは、ランキング首位タイだったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)をはじめ、多くのドライバーがクラッシュしていたが、琢磨もその犠牲者となった。

優勝は、アメリカンモータースポーツの名門一家、アンドレッティ家のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)だった。

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