ウィリアムズ、資金力によるドライバー決定を否定

2011年01月01日(土)

ウィリアムズのチーム会長アダム・パーは、2011年に同チームでF1デビューを果たすパストール・マルドナードが、資金を持ち込むだけのドライバーではないと語った。

2010年にウィリアムズでF1デビューを果たしたニコ・ヒュルケンベルグは、ブラジルGPでポールポジションを獲得するなど、堅実なパフォーマンスを見せていた。しかし、ヒュルケンベルグは1年限りでシートを失い、母国ベネズエラから大きな支援を受けるマルドナードがウィリアムズのシートを獲得した。

だが、マルドナードとヒュルケンベルグは2009年、GP2チームARTでチームメートになっており、この年はヒュルケンベルグがGP2のチャンピオンに輝いた。その後、マルドナードはラパックスへ移籍し、2010年にGP2タイトル獲得を果たした。

マルドナードは資金力によってシートを獲得した「ペイドライバー」だという見方も多いが、パーは『motor21.com』で、こういった意見は「見当違いで、気分が悪くなるもの」と話し、こう続けた。

「われわれは、F1に来る準備ができておらず、F1に来る資格もなく、結果を出す能力がないと思ったドライバーを乗せたことはない」

「彼(マルドナード)は1年目のチームで誰よりも多くの勝利を重ね、GP2のチャンピオンになったばかりだ。こういったことについて話さないといけないということ自体がバカげたことだよ」

さらにパーは、マルドナードには「大きな才能」があり、そう考えているのは「われわれだけではない」として、次のように加えた。

「われわれは、外部のドライバー・コーチとも協力しており、彼も純粋なスピードと才能という面では、パストールが2人のニコ(ヒュルケンベルグとロズベルグ/メルセデスGP)と同等だと考えている」

また、マルドナードのウィリアムズ在籍が短期間になるとの予測もパーは否定した。

「われわれは、これを1年限りの関係だとは思っていない。長期的な投資だ。もし才能ある若いドライバーを獲得すれば、将来は明るく、彼にスポンサーがいれば、言うことなしだ」

「お金は関係のないことだよ。F1で最大のスポンサーは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のスポンサー(サンタンデール)だ」

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