株式会社モビリティランド(大島裕志取締役社長)が9日(水)、2012年以降にインディジャパンを開催しないことを発表した。2010年に元F1ドライバーの佐藤琢磨がインディカー・シリーズに転向し、昨年9月にツインリンクもてぎで開催されたインディジャパンには多くのファンが詰めかけていた。また先日、琢磨のインディカー・シリーズ残留が発表されたばかりだった。以下、モビリティランドが発表したプレスリリースである。
私どもモビリティランドは、このたび、2012年以降のインディジャパンを開催しないことを決定いたしました。
ツインリンクもてぎでは、1997年の開業以来、“人、自然、モビリティ”の融合をテーマに、モビリティの魅力を楽しく体験できる総合的な場として、さまざまな事業を展開して参りました。
その一つの大きな柱として、ファンの皆さまとの交流やエンターテイメント性の高い新しいモータースポーツ文化の導入を目的に、1998年からCART、NASCAR、そして2003年からはインディカー・シリーズを含むアメリカンモータースポーツの最高峰カテゴリーレースを13年にわたり開催し、その普及を積極的に推進して参りました。
しかしながら、昨今の経済環境の中、インディカー・シリーズを招致し継続して開催することは、当社事業として極めて困難であるとの認識から、IRL(インディ・レーシング・リーグ 本拠地インディアナ州)との合意のもと、このたびの決定に至りました。
地域の皆様とともに作り上げてきたこのイベントを継続できないことは、大変残念ではありますが、13年の間に蓄えたアメリカンモータースポーツのチャレンジ精神やノウハウを、今後のイベントやモータースポーツ普及活動に活かしていきたいと存じます。
これまで、インディジャパンをご観戦いただいた多くのお客さま、また開催にあたりご尽力いただいた、地元・メディア・スポンサー・関係者の皆さまに心よりお礼申し上げます。
尚、本年9月のインディジャパンは13年の歴史を締めくくる記念イベントとして開催いたします。
長年応援いただいたお客様、ご支援いただいた地域の皆様にご満足いただけるよう、全力を注いで参ります。
今後、ツインリンクもてぎは “森の中のモビリティテーマパーク”という、他にはない魅力に磨きをかけ、更なる一歩を踏み出して参ります。