今季のF1で不振が続くフェラーリにとって最大の問題は、創造力の欠如だ。フェラーリのおひざ元イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が報じた。
開幕前には、レッドブルとトップ争いを繰り広げると見られていたフェラーリ。しかし、苦戦が予想されたマクラーレンが開幕直前の改良成功によりレッドブルに次ぐ速さを見せる一方、フェラーリはレッドブルから大きく離された。
フェラーリが抱えているのは空力面の問題だと言われており、マラネロにあるチーム本拠地の風洞施設でデータ測定関連の再調整を行う一方、トヨタがF1活動に使用していたドイツの風洞を中心にクルマの開発を進めているとのうわさもある。
また、今年は各チームが独創的な設計を導入しているものの、フェラーリには独創的なものが見当たらない。そのため、保守的すぎるクルマの設計が不振の原因ではないかと語る関係者も多い。
『Autosprint(オートスプリント)』も最近のフェラーリには独創性が欠けていると考えているようで、次のように書いた。
「他チームがフェラーリの開発を利用したのはいつか? それは2008年、フェラーリがノーズに穴を作ったときだ」
「あれ以来、誰もフェラーリのアイデアを試そうともしなかった」
さらに『Autosprint(オートスプリント)』は、ここ数年のコスト削減傾向により、フェラーリが自社コースを保有していることの優位性を利用できなくなったことも不振の理由だと分析している。