ヒスパニア・レーシング(HRT)のナレイン・カーティケヤンは、HRTのようにトップチームに比べるとペースが大幅に遅いチームもF1には必要だと主張している。
カーティケヤンのスポンサーを務めるタタは、HRTの2011年型車F111にロゴが掲載されている数少ないスポンサー企業だ。それを示すように、HRTのクルマには「ここにあなたのロゴが入ります」など、スポンサー募集中であることを示すメッセージが掲載されている。
HRTは今シーズン、開幕戦では予選で規定のタイムを上回ることができずに予選落ち。その後もグリッドの後方にいるが、チームは次の目標であるヴァージンを苦しめる存在になれると自信を見せる。
F1の最高責任者であるバーニー・エクレストンが、HRTはいない方がいいと示唆したにもかかわらず、カーティケヤンは弱小チームがもたらす価値もあると主張。『Hindustan Times(ヒンドゥスタン・タイムズ)』へ次のように語った。
「僕たちはタイトル争いに加われないというのは事実だ。だけど、こういったチームもF1には大切なんだ」
「僕たちはみんなショーの一部だからね」
「(こういったチームは)若手ドライバーや、僕のように復帰するドライバーに場所を提供してくれる。どのスポーツにも階級は存在するけど、おもしろさが増すばかりだよ」