2011年F1第4戦トルコGPが5月7日(土)、イスタンブール・パーク・サーキット(1周/5.338km)で2日目を迎え現地時間14時(日本時間20時)からQ1、Q2、Q3、3つのセッションでなる公式予選が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得した。
セッション開始時の天候は晴れ、気温18℃、路面温度は37℃。予選Q1は20分間で戦われ、18位から24位のドライバーがここで予選を終える。このセッションで真っ先にタイム計測へ向かったのは小林可夢偉(ザウバー)。しかし計測ラップの終盤に突然スローダウンし、ピットレーンへ向かった。だが、可夢偉はピットレーンへのエントリーロードでクルマをとめてしまい、コースマーシャルの力を借りてピットへ戻っている。この段階で可夢偉はタイムを計測できていない。
セッション序盤からレッドブルの2台が速さを見せて1-2に。ここにマクラーレンの2台が続くという展開になった。その後、フェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップタイムを更新。そして、可夢偉が再びコースインすることはなかった。
18位ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)、19位ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)、20位ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)、21位ビタントニオ・リウッツィ(ヒスパニア・レーシング)、22位ティモ・グロック(ヴァージン)23位ナレイン・カーティケヤン(ヒスパニア・レーシング)
ルールでは、予選Q1でトップタイムから107%以内のタイムを記録しなければ決勝への出場が認められないが、可夢偉はフリー走行中に決勝へ出場しても問題ないと判断できるタイムを記録しているため、特例として決勝への出場が認められると思われる。
Q1のトップ5は、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。
予選Q2は15分間の戦いになり、11位から17位のドライバーがここで脱落する。このセッションでも、まずはベッテルがトップタイムを記録。そして、今週末は速さを見せているメルセデスGP勢も好調な走りで、2台そろってのQ3進出を果たしている。
Q2で予選を終えた11位から17位は以下のとおり。
11位ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、12位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、13位ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、14位パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、15位セルジオ・ペレス(ザウバー)、16位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、17位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)。
Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)。
予選Q3は10分間で戦われ、ここでポールポジションが決定する。今年これまでの3戦すべてでポールポジションを獲得しているベッテルが、ここで驚異的な速さを見せ、1回目の走行でトップに。2番手につけたチームメートのマーク・ウェバーには、コンマ4秒の大差をつけている。レッドブルの2台はタイヤを温存する戦略なのか、時間的に余裕はあったものの、2回目の走行を行わなかった。
結局、その後にベッテルのタイムを破るドライバーは現れず。ウェバーも2番手の座を守り、レッドブルがフロントローを独占。ベッテルにとっては開幕から4戦連続、昨年の最終戦から数えると5戦連続のポールポジション獲得となった。