フェラーリチーム代表、今年のピットストップは「多すぎ」

2011年05月10日(火)

フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリは、新たな混乱が観客を困惑させるとしてF1に警鐘を鳴らした。

近年のF1では戦略が予想でき、追い抜きも少なかったが、今シーズンに関しては見ごたえあるレースが開幕から繰り広げられている。ピレリタイヤと「DRS(可変リアウイング)が今年のレースを革新的に変えたと称賛する声がある。

しかし、先日のトルコGPでは、1993年のドニントンでのレースよりも多くのピットストップが繰り広げられた。ドニントンのレースは、雨に見舞われレースが混乱した有名なグランプリである。

トルコGP後、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)は、コーナーの出口まで自分がどの位置にいるか、まったくわからなかったと明かしている。

トルコGPで優勝したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)やフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、観客はトルコGPで困惑したに違いないと認めている。

ドメニカリは『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』に、「個人的には4回のピットストップは多すぎだと思っている」とコメントし、次のように加えた。

「特にピットレーンでの安全面についてだ。イスタンブール(トルコGP)では大した問題にならないが、ほかのグランプリ(サーキット)では、もっと難しいところが出るだろう。われわれは非常に注意しなくてはならない」

ドメニカリはFIA(国際自動車連盟/F1統括団体)会長のジャン・トッドが、2012年あるいは2013年にシーズン中のテストを許可するように進めていることについて満足している。

「何マイルも走るテストを禁止されてしまい(状況は)厳しかった。私は常に妥協案がよりふさわしいと思ってきた」とドメニカリは語った。

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