F1日本GPでセバスチャン・ベッテルの王座確定か

2011年06月30日(木)

日本GPで今年のF1チャンピオンが決定するのではないかとの憶測が出てきた。

現在、ポイントランキングで首位に立つのはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。史上最年少のF1王者に輝いた昨年に引き続き、圧倒的な強さを見せている。しかも、トラブルが相次いだため、リタイアが続いた昨年の序盤戦とは違い、今年のベッテルはいまだリタイアがなく、第8戦を終えた時点では全戦で優勝か2位という驚異的な結果を残しつつ、2年連続のタイトル獲得を目指している。

ランキング2位につけるのはジェンソン・バトン(マクラーレン)。ベッテルのチームメートであるマーク・ウェバーもバトンと同ポイントで並んでいるが、今季1勝を記録しているバトンが優勝回数の差でランキングでは2位に。そして、首位ベッテルとバトンやウェバーとのポイント差は、77ポイントにまで広がっている。

そんな中、ロータス・ルノーGPのチームマネジャーであるスティーブ・ニールセンは『O Estado de S.Paulo(オ・ エスタード・ジ・サンパウロ)』のF1記者リビオ・オリキオへ、三重県の鈴鹿で開催される日本GPまでにベッテルの2年連続タイトルが決まる可能性が高いとして、次のように語った。

「このままポイント差は広がり続け、ベッテルが鈴鹿までに決めるだろう」

2010年から、優勝で獲得できるポイントは25ポイントになった。以下、2位から10位までがそれぞれ、18、15、12、10、8、6、4、2、1ポイントを獲得できる。日本GP後にも4レースが残っているため、ベッテルが鈴鹿でタイトルを確定させるには、日本GP終了時点でランキング2位のドライバーに100ポイント以上の差をつける必要がある。

しかし、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)は「鈴鹿で決めるにはポイント差を100まで広げる必要があるけど、この調子だとその可能性は高いね」と語っている。

鈴鹿で日本GPを観戦するファンにしてみれば、チャンピオン決定の瞬間に立ち会いたいという気持ちも強いだろう。だが、もし鈴鹿で今年のチャンピオンが決まった場合、残りの4戦が消化レースのようになってしまい、ファンの興味がなくなってしまうのではないかと懸念する声もある。

シーズン終盤に開催されることが多いため、幾度となく劇的なチャンピオン決定の場になってきた鈴鹿。F1史上最年少の2年連続王者確定という歴史的瞬間になる可能性もある今年のレースは、10月9日(日)に決勝が行われる。

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