2011年F1第11戦ハンガリーGPフリー走行1回目が、7月29日(金)の現地時間10時(日本時間17時)から90分間、ハンガロリンク(1周/4.381km)で行われ、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップ。小林可夢偉(ザウバー)は、11番手になった。
セッション開始時の天候は曇り、気温20℃、路面温度は22℃。事前に降った雨の影響から、ピットレーンやコースの一部に湿っている部分があるものの、走行ライン上はドライという状態でセッションはスタート。各車がシステムなどを確認するインストレーションラップを行う中、フェリペ・マッサ(フェラーリ)はリアウイングに塗料を塗って空気の流れを確認。マッサはいったんピットへ戻って再びコースインし、タイム計測は行わなかったものの、セッション開始直後から5周を走った。
開始約15分、このセッションでまずタイム計測を行ったのはフォース・インディアのリザーブドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグだった。ヒュルケンベルグは1分28秒286を記録してからピットへ。その後、開始約25分でセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)が1分27秒058を記録し、ヒュルケンベルグのタイムを更新した。
開始約30分、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が1分25秒697を記録してトップに。この段階では、まだ5人しかタイムを記録していない。バトンはその後、自身のタイムをさらに更新して1分24秒983を記録。しかしその直後、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が1分24秒284を記録してトップタイムを更新した。
開始約40分、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が1分24秒179を記録してトップに。コース脇の人工芝には雨水がかなり残っており、人工芝までタイヤを落としてしまうと水しぶきが上がる状態だ。その後、アロンソは自身のタイムをさらに更新。1分23秒642を記録した。
残り約40分、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分23秒564を記録。ベッテルがトップになった。この段階でタイムを記録していないのはジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)のみ。小林可夢偉(ザウバー)は1分25秒113を記録して8番手につけている。
残り約20分、ハミルトンが1分23秒350を記録してトップタイムを更新。また、8コーナーを抜けたところでウェバーが縁石を乗り越えてバランスを崩し、コースの反対側にあるガードレールに衝突。左フロントタイヤをパンクさせたほか、ノーズを壊してしまった。このセッションでは、ブレーキングでタイヤをロックさせるクルマが目立っている。
セッション終盤には、長い周回を走るクルマが多く、大きな順位変動はなかった。結局、ハミルトンがトップのままセッションは終了。可夢偉は1分25秒113を記録して11番手になった。
・【結果】ハンガリーGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など