佐藤琢磨「チームメートとの接触は納得できない」

2011年09月18日(日)

最後のインディジャパンを終えた佐藤琢磨(KVレーシング・テクノロジー)が、日本のファンを前にして戦ったレースを振り返った。

今週末の琢磨は、なかなかクルマのセットアップが決まらずに苦しい状態が続いた。琢磨本人によると、決勝を迎えた18日(日)になってもクルマは「乗りにくかった」という。そのため、「完全燃焼ではない」と琢磨は語る。

しかし、母国のレースということもあり、琢磨は多くのファンから大きな声援を受けていた。サイン会ではサインをしきれないほど多くのファンが並び、琢磨の行くところには常に人だかりができるという状態に。琢磨本人も「本当に素晴らしい応援でした。結果は残念だったけど、みんなの前で走れて楽しかったです」と語っている。

そのファンに対し琢磨は、「一番暑い時間にスタートして、最後まで旗を振ってくれていた。日が傾きかけて、旗が逆光ですごいキラキラ光っていて、みんなが応援しているのが分かった。自分としても気合いが入ったし、奮い立たされました」と応援に感謝した。

そして、レース終盤に琢磨はチームメートのE.J.ビソと接触。追い抜きが禁止になるイエローコーションからレースが再開される際、琢磨は7番手、ビソは6番手という状態で琢磨はビソを抜きにかかっていた。

「ファンが見ている目の前で、コース上でオーバーテイク(追い抜き)して、それをきっちり決めて戻るのが、レースをやっている意味だと思う」と追い抜きに対する思いを語り「納得のいかない接触」として、琢磨はビソとの一件について次のように語った。

「彼は僕が前にいっているのを知っていた。コーナーから入っていって、何で外側からかぶせる必要があるのか、まったく意味が分からないです」

「インディジャパンが最後で、僕が日本人ドライバーで、チームメートとはいえ負けたのは面白くなかったのかもしれないけど、1コーナーに入る前に順位が負けていたら、無理やりかぶせる必要はないんじゃないかと思います」

「特に、僕の目の前にタグリアーニ(アレックス・タグリアーニ/サム・シュミット・モータースポーツ)がいて、身動きが取れない状態の時に、あんなに接近してくる必要はないと思います。すごく悔しいです」

結局、琢磨はこの接触で順位を落とし、最終的には10位でレースを終えた。

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