今週末の2011年F1第14戦シンガポールGPは、靄(もや)の中でのレースとなりそうだ。
去る7月、シンガポールでは、インドネシアで起きた森林火災が2ヵ月後のF1で実施される夜間照明に影響をもたらしそうだとの観測が出ていた。
インドネシア政府関係者は言う。「レース進行に支障が出るのではと、彼らは心配している」
開催までわずか数日。インドネシア『Jakarta Globe(ジャカルタ・グローブ)』紙によると、同国政府は火災鎮火の手助けを拒否したという。
シンガポール環境省のビビアン・バラクリシャン大臣は、インドネシアに対して消防用飛行機の出動を含む援助を申し出たと、次のように報道専門TV局の『Channel News Asia(チャンネル・ニュース・アジア)』に語っている。
「火を消し止める助けになろうと、消防チームはスタンバイしている」
これに対してインドネシア環境省のアリフ・ユウォノ大臣は、次のように言っている。「外部の助けは要らない。災害への対応については、われわれにも決められた手順というものがある」