25日(日)に決勝が戦われるシンガポールGPでセーフティカーが出動する可能性はかなり高い。
このような予測をたてるのはメルセデスGPだ。メルセデスGPによると、これまで100%の確率でセーフティカーが出動したGPは2つある。シンガポールGPと韓国GPだ。
セーフティカーとは、レース中にクラッシュなどが発生した際、さらなる二次的アクシデントの発生を防ぐためにコース上のマシンを先導する車両。天候の急変により、危険と判断された場合に出動することもある。現在はメルセデス・ベンツがSLS AMGをベースにした特別仕様の車をセーフティカーとしてF1に供給している。
しかし韓国GPは2010年に初開催されたばかりのため、確率の高さも致し方ない。一方シンガポールGPでは2008年の初開催以降、計3回のレース開催で実に5回セーフティカーが出動した。その内の1回は、ルノーF1が当時チームに所属していたドライバー、ネルソン・ピケJr.に指示を出し、故意に発生させたクラッシュによるものであるが、それを数えなくても毎年必ず出動していたことになる。
シンガポールGPのサーキットは市街地コースで、路面の状態や道幅も通常のサーキットと違う上、今年は雨の予報も出ており、視界の悪さも予想される。
このためメルセデスGPはオーナー企業でもあるダイムラー社のメルセデス・ベンツSLS AMGが今週も登場するのは「ほぼ間違いない」としている。
今シーズンはこれまでの13戦中にセーフティカーが出動したのは4戦のみ。モナコGP、カナダGP、ベルギーGP、イタリアGPの4レースだ。ちなみに出動率100%というシンガポールと韓国の後に続くのは、共に70%のブラジルGP、モナコGP、カナダGPだ。