コンサルティング企業である『Capgemini(キャップジェミニ)』が、監査の結果、レッドブルが昨年の人員制限合意書に記載した内容に関する「矛盾点」を指摘したと『Autosprint(オートスプリント)』誌が伝えた。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは今年初め、F1チームによって構成される組織であるFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)において定められた2010年度のコスト削減合意協定に対し、約6,000万ユーロ(現在の相場で約62億5,000万円)も違反したと指摘されたことを受け、これを否定していた。
しかし、『Autosprint(オートスプリント)』の報道によれば、レッドブルがチームの構成とスタッフ数について虚偽の記述を行い、この合意を破ったとの疑いがもたれているという。
その記事には、レッドブル側が「機密情報」の公開を要求することは「プライバシー侵害」にあたるとして、キャップジェミニによる監査をやめさせようとしたとする「情報源」の談話も引用されている。
記事はまた、マクラーレンのチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュが会長を務めるFOTAが、今週に開催される会合において、レッドブルへ「説明」を求めたいとしているものの、「現時点では罰則を科すことについては言及されていない」、とも伝えている。
『Autosprint(オートスプリント)』はさらに、なぜこの件が、今まさにレッドブルが2年連続でドライバー部門とチーム部門のタイトルを獲得しようとしているときに表へ出てきたのか、ということへの疑問も投げかけている。