2011年F1第14戦シンガポールGP予選が、24日(土)の現地時間22時(日本時間23時)からマリーナベイ・ストリート・サーキット(1周/5.073km)で行われ、タイトル確定の可能性もあるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得。小林可夢偉(ザウバー)はクラッシュし、17番手で予選を終えた。
セッション開始時の天候は晴れ、気温30℃、路面温度は32℃。予選Q1は20分間で戦われ、18番手から24番手のドライバーがここで脱落する。セッションが始まると、抜きどころの少ないコースであり、クラッシュなども多いことから、まともなタイムを計測できずに脱落することをおそれ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が序盤からコースイン。その後、大きなアクシデントはなくQ1は進んでいった。
上位チームは問題なく通過、小林可夢偉(ザウバー)も無事にQ1は通過した。しかしロータス・ルノーGPのビタリー・ペトロフがここで脱落することとなった。Q1で予選を終えた18番手から24番手は以下のとおり。
18番手ビタリー・ペトロフ(ロータス・ルノーGP)、19番手ヘイキ・コバライネン(チーム・ロータス)、20番手ヤルノ・トゥルーリ(チーム・ロータス)、21番手ティモ・グロック(ヴァージン)、22番手ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)、23番手ダニエル・リチャルド(HRT)、24番手ビタントニオ・リウッツィ(HRT)。
Q1のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、マーク・ウェバー(レッドブル)。
予選Q2は15分間で戦われ、11番手から17番手のドライバーがここで予選を終える。マーク・ウェバー(レッドブル)が1回目の走行からソフト側のタイヤでコースインする中、小林可夢偉(ザウバー)がクラッシュ。可夢偉はコーナーが3つ続くような形状になっている10コーナーで、2つ目の縁石の乗りすぎてしまい、クルマが大きく跳ねてコントロールを失いガードレールにクラッシュした。このクラッシュにより、セッションは赤旗中断となった。
セッションが再開すると、5番手以下のドライバーが全員コースイン。可夢偉のチームメートであるセルジオ・ペレスが終了直前に10番手へ浮上し、Q3進出かと思われたが、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)が最後の最後で10番手に飛び込む。結局、ペレスはQ3へ進出できなかった。Q2で予選を終えた11番手から17番手は以下のとおり。
11番手セルジオ・ペレス(ザウバー)、12番手ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、13番手パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、14番手セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、15番手ブルーノ・セナ(ロータス・ルノーGP)、16番手ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、17番手小林可夢偉(ザウバー)。
Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、マーク・ウェバー(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)だった。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。約半数のドライバーがコースインし、計測ラップへ向かう中、混雑したコース上でマッサとハミルトンが接触。両者とも致命的なダメージはないようで、そのまま走行を続けた。1回目の走行を終えた段階では、ベッテルがトップタイムを記録している。
フォース・インディア勢は2台ともコースインせず、ハミルトンは2回目の走行を行わなかった。ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)はコースインしたものの、タイム計測を行わずにガレージへ。結局、ベッテルのタイムを上回るドライバーは現れず、タイトル確定の可能性もあるベッテルがポールポジションを獲得した。Q3の結果は次のとおり。
1番手セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、2番手マーク・ウェバー(レッドブル)、3番手ジェンソン・バトン(マクラーレン)、4番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、5番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、6番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)、7番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、8番手ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、9番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、10番手ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)。
・【結果】シンガポールGP予選、各ドライバーのタイム、タイム差など