トヨタが14日(金)、2012年からルマン24時間を含めた世界耐久選手権へ、ハイブリッドのプロトタイプ車で参戦することを発表した。
トヨタが参戦を決めたのは、これまでACO(フランス西部自動車クラブ)がルマン24時間レースを頂点とするシリーズ戦を、ヨーロッパ・アメリカ・アジアでルマン・シリーズとして開催してきたレース。今年3月に4輪レースの統括団体FIA(国際自動車連盟)とACOが合意し、ルマン・シリーズを来年からFIA世界耐久選手権として開催することが決まっていた。
初年度の2012年シーズンは、ルマン24時間に加え、ヨーロッパ、アメリカ、アジアでシリーズ戦が計画されている。トヨタでは、ハイブリッドシステムを搭載したプロトタイプ車で、ルマン24時間を含めた数戦に参戦予定。具体的な参戦体制や参戦レース等は、今後決まり次第発表される。
トヨタのモータースポーツを担当する担当専務役員である山科忠氏は、次のように参戦に向けたコメントを残した。
「これまでもトヨタはルマン24時間レースに参戦してきたが、今回はトヨタが培ってきたハイブリッド技術を使い、まったく新しい挑戦となる。伝統あるルマン24時間レースを含むFIA世界耐久選手権に、ハイブリッド車で歴史を刻みたい。また、この挑戦を通じて得られる技術のフィードバックは、トヨタのクルマづくりにつながる。ハイブリッド車での参戦を承諾してくれたACOならびにFIAに感謝している」