全日本F3王者の関口雄飛が、急きょ参加の決まったGP3テスト初日を7番手で終えたものの、手応えをつかめているようだ。
関口は、シーズン途中から参戦した今年の全日本F3でタイトルを獲得。世界各国のF3上位が集まるマカオGPでは、全日本F3での所属チームが参戦しなかったものの、ドイツのミュッケ・モータースポーツからの参戦が開幕直前になって決定し、4位に入っていた。
このマカオGPで関口はミュッケ側に好印象を与えたようで、23日(水)からスペインで始まるGP3のテストへ同チームから参加することが急きょ決定。先週末にマカオGPを終えると、そのままチームが拠点を置くドイツへ飛び、テストのためスペインへ渡った。
GP3とは、F1直下のカテゴリーであるGP2の下に位置するカテゴリー。今年はウィリアムズのテストドライバーであるバルテリ・ボッタスが王者になっているほか、F1チームと関係の深いチームも参戦しており、F1界からの注目度も高い。
しかし、関口は初めて乗ったGP3マシンに苦戦したようだ。自然吸気エンジンを搭載するF3とは異なり、GP3はターボエンジンを搭載している。そのため、ターボラグと呼ばれるターボエンジン特有の、アクセルを踏み込んでから十分なパワーが出るまでのタイムラグに慣れるのが難しかったと関口はツイッターで語った。
「GP3難しい。ターボエンジン独特のタイムラグが難しい」
結局関口は、トップから0.5秒遅れの7番手で午後のテストを終えたが、これは最大限のパフォーマンスを発揮できなくなった状態のタイヤで記録したタイムとのことで、2日目のテストに向けて手ごたえを感じているようだ。
「午後の初めにタイヤのおいしいとこ使えなくて出したタイムでトップと0、5秒。明日が楽しみ」
「明日は内容ではなく結果を!」と関口はツイッターへ書き込んだ。
なお、今季はイギリスF3のルーキークラスに参戦していた桜井孝太郎もステイタスGPから今回のテストに参加。桜井は17番手で初日のテストを終えている。