フェルナンド・アロンソ、フェラーリ新車発表Q&A

2011年01月29日(土)

フェラーリのフェルナンド・アロンソが、新車F150の発表会で質問に答えた。

Q:フェルナンド、バーレーンで3台のクルマが接近して1列に連なっている場面を想像してください。どんなことが起きますか?

フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):可変リアウイングを使えるのは、1周に1回だけ。だから、最終コーナーで前を走るクルマの1.5秒以内に近づくことが重要になる。これは、とても大変なことだよ。

アロンソ:追い抜きの可能性が増えるとは思っていない。追い抜きは難しいままだし、これからも追い抜きにはリスクがつきまとうと思う。

Q:これからの1ヶ月半で15日間のテストが予定されています。クルマに乗っていない時間をどのように使っていきますか?

アロンソ:自分がテストをしていない日もとても重要になると思うし、フェリペ(マッサ/チームメート)がクルマに乗る日も、テストや開発の状況を把握するため、どちらにしろサーキットには行くよ。彼が集めるデータは、僕の役にも立つし、逆もまた然(しか)りだね。

Q:今年に向けて、最適な体重になっていますか? また、今年は去年よりもドライビング・ポジションが高くなりますが、これによってスタイルが変わることはありますか?

アロンソ:準備は始めているし、開幕に向けて100%の状態に持っていけると思っているよ。完ぺきに体調を整えた状態で序盤戦を戦いたいからね。

アロンソ:先週は自転車にたくさん乗ったし、泳ぎにも行って、走ってもいた。首のトレーニングもしたよ。体重も問題ない。クルマの最低重量が640kgに引き上げられたこともあって、KERS(運動エネルギー回生システム)を搭載しても問題にはならないと思う。シートやドライビング・ポジションによって、ドライバーの視点が大きく変わることはないよ。

Q:タイヤの摩耗度など新しい要素によって、ドライビングスタイルに影響は出ますか?

アロンソ:それは分からない。テストで確認しないといけないね。タイヤの摩耗が激しいというのが単なる憶測なのか、テストで確認することになる。ピットストップが1回ではなく2回になれば、当然レースへの影響は大きくなるよ。1回のピットストップで25秒を失って、それを取り戻すには30周が必要になるかもしれないからね。

Q:自分に対して、どんなプレッシャーをかけていますか? また、フェラーリと戦えるようなクルマに仕上げてくるのは、どのチームだと思いますか?

アロンソ:自分にかけているプレッシャーは大きいよ。毎年、1年が始まるころには同じようなモチベーションを持っているんだ。自分は特別なチームの一員だと思っているし、この発表会もそれを証明している。ほかのチームは、1回目のテストの開始直前に新車を発表するんだ。ドライバーもチームの代表も、誰も何も言わないんだよ。

アロンソ:質問に答えると、メルセデスGPは競争力の高いクルマを造ってくる可能性がある。でも、マクラーレンやレッドブルもその可能性があるね。彼らを相手に戦わないといけないよ。

Q:今年のクルマには、あなたの希望がどれほど取り入れられていますか?

アロンソ:2010年にチームへ加入したとき、それまでに自分が乗ったことのあるクルマとは大きく違っていると感じた。今年は、僕も意見を言っているし、僕のドライビングスタイルも開発に影響したと思う。それに、今ではチームのみんなも知っていて、彼らといい関係を築けているんだ。彼らには常にプレッシャーをかけているよ。

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