高速走行時に大きくたわんでいるという、レッドブルのいわゆる「フレキシブルウイング」を、フェラーリも間もなく投入するようだ。
昨年にはレッドブルのフロントウイングが高速走行時に大きくたわんでおり、これがルールで禁じられた「フレキシブルウイング」ではないかと大きな話題になった。しかし、レッドブルのウイングがたわんでいることは、動画や画像で確認されていたが、車検をきちんと通過していたことがライバルにとって頭痛の種だった。
2010年シーズン中にも、フレキシブルウイングに関する車検の基準が変更され、今シーズンも車検の基準は変更。ライバルはこれによってレッドブルが利用しているルールの抜け穴がなくなることを願っていた。
しかし、2011年の開幕戦オーストラリアGPの際にも、レッドブルのフロントウイングがたわんでいたことが確認され、この問題が今年も大きな話題になると予想されている。
フェラーリのテクニカルディレクターを務めるアルド・コスタは、同チームがフレキシブルウイングを導入する予定だと明かした。
コスタはマレーシアGPの際、「われわれはフロントウイングの改革をさらに進めている。すぐにフレキシブルウイングを導入する予定だ」とコメントしている。
メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンも、高速走行時にウイングがたわみながらも車検を通過するレッドブルのアイデアは、ほかのチームが採用するべき「コンセプト」の1つだと語った。
しかしブラウンは、マレーシアGPの予選が行われた9日(土)、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に、「コンセプトの変更については、そこに費やせるリソースに限度がある」と語り、次のように加えた。
「方針を変更する意味があるかどうか、自分に問いかけなくてはならない。マクラーレンは今日、(レッドブルとは)まったく異なったアプローチでも速いことを見せてくれた」