ピレリ、スペインGPで「スーパーハード」を投入か

2011年05月06日(金)

2011年からF1のタイヤサプライヤーになったピレリが、22日(日)に決勝が行われるスペインGPに現在最も硬いハードタイヤよりもさらに硬い「スーパーハード」タイヤの導入を検討している。

昨年まで同様、今年も各レースへ2種類のドライタイヤが持ち込まれ、決勝では雨用のタイヤを使用しない限り、2種類のドライタイヤ両方を使用することが義務付けられている。そしてピレリが今年供給しているタイヤは、耐久性が低くなっていることもあり、これまでのレースでは最も硬い組み合わせであるソフトとハードの2種類が持ち込まれた。

今週末に行われるトルコGPにもソフトとハードが持ち込まれ、その翌戦スペインGPでもソフトとハードが持ち込まれるとピレリは発表していた。

しかし、トルコGPの金曜フリー走行では、ハードよりもさらに硬い実験タイヤがテストされることが明らかになった。トルコには、非常に長い高速コーナーのターン8があり、タイヤには非常に大きな負荷かかかるため、タイヤテストには適していると言える。また、スペインGPの舞台となるカタルーニャ・サーキットにも、高速コーナーがいくつかあることから、タイヤに厳しいサーキットとして知られている。

ピレリの研究開発責任者マウリツィオ・ボイオッキによると、トルコでのタイヤテストで良好な結果が得られた場合、スペインGPでこのタイヤを使用する可能性があるようだ。

「もし(トルコでの)実地テストで期待していた結果を得られた場合、バルセロナ(スペインGP開催地)で使用することが目標になる」

「このタイヤで摩耗は少なくなり、耐久性が増すことになると予想している。だが、タイヤが温まるまでの時間も長くなり、グリップも低くなる」とマウリツィオは語った。

また、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、ピレリのトルコGPに向けたプレビュー動画の中で、トルコGPの金曜(6日)には雨の予報が出ていることから、テストをできない可能性もあると指摘。しかし、次のように加えた。

「イスタンブール(トルコGP開催地)で金曜にテストできれば、バルセロナに投入できるだろう」

この新型ハードコンパウンドは、以前にマレーシアGPのフリー走行でテストされた「エクストラハード」の開発が進んだものだと見られている。当初、このエクストラハードはトルコGPに投入されるとうわさされていたが、トルコGPでの投入は見送られていた。

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