フェルナンド・アロンソ、ピレリタイヤに不満

2011年05月24日(火)

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がスペインGP後、今シーズンからF1にタイヤを供給しているピレリへの不満をぶちまけた。

アロンソの母国レースであるスペインGP。4番手スタートのアロンソがスタート直後にトップへ浮上すると、集まったスペインの大観衆は熱狂。しかし、その後アロンソは徐々に順位を下げ、結局は5位でレースを終えている。

アロンソは『EFE』通信に、「あのスーパーハードタイヤは・・・ピレリの連中には疑問だね」と語り、次のように加えた。

「なぜ彼らは、よりグリップが少なく、性能低下が激しくて、2秒も遅くなるようなハード側のタイヤを持ってきたんだろう?」

しかし、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、4回のタイヤ交換は多すぎるとしながらも、スペインのレースには満足したと主張している。

スペインGPに投入した新型ハードタイヤの開発について、「すばらしかった。摩耗はゼロだったが、もちろん機能させなくてはならなかった」と述べ、さらに『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にコメントした。

「4回のピットストップを見たいと思わなかった。しかし、ほとんどのライバルを周回遅れにしたトップ集団のことを考えなければならない」

「われわれにとって、みんなを網羅(もうら)するタイヤ戦略を開発することは難しいよ」

4回のタイヤ交換が行われることを防ぐ対策案として、今回のスペインGPに投入されたハードコンパウンドを使用する際には、今回のようにソフト側をソフトコンパウンドにするのではなく、ミディアムコンパウンドにする案があるという。

決勝では、雨用のタイヤを使用しない限り、2種類のドライタイヤ両方を使用する必要がある。これまでは、2種類のタイヤにある程度の差を確保するため、ハードコンパウンドを持ち込む際にはソフトコンパウンドを一緒に持ち込んでいた。

しかし、新型ハードコンパウンドはより硬くなっていることから、ミディアムコンパウンドと一緒に持ち込んでも、両コンパウンド間の差を確保できるとみられる。

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