F1のタイヤサプライヤーがブリヂストンからピレリへ変更されたのは、「大規模なチームにとって良いことではない」。そう信じるのはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だ。
新しくF1タイヤの供給元になったピレリの2011年型タイヤは、性能低下が激しいとして多方面から攻撃の的となっている。母国スペインでスポンサー主催のイベントに出席したアロンソは、現地の報道陣へ次のように述べたとされる。
「きっとピットストップが大幅に増えるよ。1回のレースで3回から4回ぐらいかな。これじゃあ大きなチームはたまらない。レースがめちゃくちゃになる。サッカーで言えば、30分に1回PKをやるようなもの。そんなことがバルサ(バルセロナ)とレアル・マドリードの試合で起きたら、両クラブはどう思うだろう。誰かが得するとしたら、それは小チームだよ」
開幕時に考えられる勢力分布について、アロンソは予想できずにいる。
「ほかの年なら、少しは予想がつくんだけれどね。今年はあまりに多くの不確定要素がありすぎる。可変リアウイング、タイヤ、KERS(運動エネルギー回生システム)・・・、考えるだけムダだよ」
「ひとつはっきりしているのは、僕らのマシンは信頼性に優れている。そのことには満足だ。でも、ほかと比べて速いか遅いかと問われれば、どうだろうね」
去年から一番進歩したチームをきかれるとアロンソは、こう答えた。「ロータス・ルノーGPとトロ・ロッソだ」