F1パドックの声を代弁する形で、メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンがバーレーンGPの期日再設定について慎重に考慮するよう提言した。
バーレーンGPは、今年のF1開幕戦に予定されていたが、国内で大規模な反政府デモが発生したため、バーレーンGP主催者はレースの無期限延期を決定。しかし、バーレーンGP主催者やF1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンは、今も年内のバーレーンGP開催を目指している。
また先日には、バーレーンGP復活のため、10月30日に決勝が予定されているインドGPの開催を12月に遅らせるかもとエクレストンが発言。これに気乗りしないのは、ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエだ。
「疑問に感じてしかるべきだよ、これでF1は良いのかって。大変な出来事が起きたばかりだ。まだ早い気がするね」と、ブーリエはスペインGPの際に語っている。
現状の予定では、今季最終戦は11月27日のブラジルGPだ。カレンダー延長を全面的に賛成できないもう一人が、ブラウン。だが理由はブーリエと異なる。
ブラウンは『motorsport-magazin.com』に、12月までシーズンが延びれば、ただでさえ激務のチームスタッフに休暇短縮のしわ寄せが及ぶと、次のように語る。
「スタッフ諸君は1月下旬までに完全な仕事モードへ戻り、とても忙しくなる。それに、資金的な制約があって、これ以上人員を増やしたり、第2チームを編成したりするなんてできない」