F1最高権威者であるバーニー・エクレストンが12日(土)に語ったところによれば、来年のF1開催スケジュールのうちバーレーンGPの復帰の可能性は高いものの、テキサス州オースティンで予定されているアメリカGPについてはその開催に自信が持てないようだ。
今年、政情不安定のためにキャンセルとなったバーレーンGPだが、来年は第4戦(4月22日決勝)としてスケジュールに復帰することが予定されている。しかし、その後もバーレーン国内情勢がいまだ安定の方向へ向かっているとは言えず、来年もまだ開催することが難しいのではないかとの見方をするF1チームやメディアも多いようだ。そんな中、エクレストンは先週末アブダビGPが開催されたヤス・マリーナ・サーキットにおいて、彼のゲストであるバーレーン皇太子とともにメディアに対してコメントを行っている。
バーレーンのサルマン皇太子は『Emirates 24/7(エミレーツ24/7)』に次のように語っている。
「過去に困難に直面した他の国々と同様に、われわれはそれを乗り越えてゆくでしょう。そのことから学び、そして成長してゆくのです」
さらに、エクレストンも来年予定されているバーレーンGPは安泰であるとし、記者たちに次のように語った。
「もし開催できるかどうかわからないとしたら、(スケジュールに)バーレーンを加えたりするかい?」
しかし、そのエクレストンも来年の11月に予定されているアメリカGPの開催については少々悲観的のようだ。その理由としてアメリカGP開催を進めている「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」プロジェクトにおいて、その主体組織やプロモーターたちの間で意見の不一致があることをほのめかしたエクレストンは次のように続けている。
「オースティン? 開催されるというほうには、自分の金を賭けたくないね。開催できることを期待しているし、そうなるようにベストを尽くしている。だが、(開催については)イエスとは言えないね。(2013年からF1開催が予定されている)ニューヨークについては全く問題ないよ」