当初、F1至上最多となる20レースが予定されていた2012年のシーズンだが、ブラジルGPを訪れていたF1の最高権威者であるバーニー・エクレストンは、グランプリ開催数が減少する可能性がかなり高いことを示唆した。
エクレストンによると、開催保証金の支払いをためらっていた韓国GP、政治情勢の不安を抱えるバーレーンGPは予定通りの開催になるが、アメリカGPについては開催に至らないかもしれない。アメリカGPについては、主催者側が資金面の問題を解決できないと見ているようだ。
「彼らは今なら少しは払えるかもしれないが、その後が心配だ」とエクレストンはブラジルGPの開催地サンパウロで報道陣に対して語っている。
「充分な保証がない。われわれが求めているのは長期的な保証だ」
さらにフランスの日刊スポーツ紙『L’Equipe(レキップ)』によると、アメリカGPが消滅した場合の代替措置も無いという。一部では主催者側が開催権料の値上げを拒否したことから2012年のカレンダーから消滅したトルコGPがアメリカGPの代わりに開催されるのではとの憶測もあったが、エクレストン本人がこれを否定している。
「グランプリが20戦から19戦に減れば、誰もが喜ぶのではないかな。チーム側は、年間20戦は多すぎると猛反対していたから、1戦減れば、めでたく問題解決だ」