ピレリ、セバスチャン・ベッテルのパンク原因を調査

2011年11月15日(火)

F1にタイヤを供給するピレリは、アブダビGPのスタート直後にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が見舞われたパンクの原因を調査すると発表した。

ベッテルは、ポールポジションからアブダビGPをスタート。トップのまま1コーナーへ入っていったが、その直後パンクに見舞われ、2コーナーでコースアウトした。その後、ベッテルはスロー走行でピットまで戻ったものの、クルマの損傷が大きかったため、そのままリタイアとなった。

ピレリは、今回の件を「突然の空気圧低下」と表現し、その原因を調査すると発表。ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、次のように語っている。

「明らかに特異な事象であり、われわれはすでにセバスチャンと一緒に現場を確認した。今の段階で明確な原因は確認できておらず、あのタイヤは予選でも使われていたセットだった」

ベッテルは1コーナー出口のアウト側に設置された縁石を走っていたことから、縁石が原因になったことも予想された。しかしベッテルは、週末の間に何度も、問題になった縁石をスタート直後と同じように使っていたと語った。また、スタート直後にベッテルの背後を走行していたルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、「単なるタイヤの不具合だと思うよ」とコメントしている。

しかし、ヘンベリーはハミルトンの意見を否定し、次のように『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』へ語った。

「タイヤがダメになった理由はいくらでも考えられる。だが、使えるリソースが限られているため、この場(アブダビ)で理由を解明できることはない」

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