セバスチャン・ベッテルのパンク、高温の排気が原因か

2011年11月16日(水)

アブダビGP決勝のスタート直後にパンクし、わずか1周でリタイアしていたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。そのパンク原因は高温の排気だったとイタリアメディアが報じた。

ポールポジションからレースをスタートしたベッテルは、トップのまま1コーナーへ進入。アウト側の縁石を使いながら1コーナーを立ち上がり、2コーナーに入ったところで右リアタイヤがパンクしてスピンした。その後、ベッテルはスロー走行でピットまで戻ったが、パンクしたタイヤがクルマに損傷を負わせていたため、リタイアを強いられた。

イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が報じるところでは、「タイヤは(縁石で)切れておらず、異物による損傷もなかった」という。

レース後にベッテルは、自ら1コーナー出口の縁石を確認していたが、『Express(エクスプレス)』紙へ次のように語っている。

「(アブダビGP初開催から)この3年間、誰もあそこでタイヤの問題なんか抱えていないから、何か目に見える原因があるのか確かめたかったんだ。何もなかったけどね」

『Autosprint(オートスプリント)』によると、スタート前に行われる手順の中に手違いがあったという。レッドブルはスタート前に、高温の排気をタイヤに吹き付けているとされるが、ここで問題が起きていたようだ。

「手順のミスやエンジンの設定ミスなど、何らかの理由により、いつも通りの手順で進まなかった」と『Autosprint(オートスプリント)』は分析。これによって高温のガスがタイヤを傷める結果になり、パンクにつながったと伝えている。

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