セバスチャン・ベッテルのパンク、原因を解明できず

2011年11月17日(木)

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の右リアタイヤがアブダビGPのスタート直後にパンクした問題で、タイヤサプライヤーのピレリとレッドブルがコメントを発表。しかし原因が突き止められることはなかった。

ベッテルはポールポジションから決勝をスタートし、1コーナーをトップで抜け、2コーナーに向かうところでパンク。スロー走行でピットへ戻ったが、クルマへの損傷が激しかったため、リタイアを強いられた。

ベッテルが1コーナー出口にある縁石を通過していたことから、当初は縁石によってタイヤへ損傷があった可能性が指摘された。しかし、レース後にピレリ関係者やベッテルが実際に問題となった縁石周辺を確認したものの、パンクの原因になるようなものは発見されなかった。

また、ピレリは調査の結果、タイヤの構造的欠陥によって引き起こされた事故ではないと断定。「コース上に落ちている異物など、外的要因が引き金になった可能性は否定できない」とピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは語っている。

そして、レッドブルがスタート前に行っているある行為が原因になったとの報道もあった。レッドブルはスタート前、高温の排気をタイヤへ吹き付けているとされるが、この中で手順やエンジンの設定などにミスがあり、タイヤを傷めてしまった可能性があるとイタリアメディアが報じていた。

また、『Autosport(オートスポーツ)』によると、スタート時にベッテルの右リアタイヤ付近から煙が出ていたようだが、これもパンクの原因ではないようだ。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが次のように、スタート手順のミスやタイヤが燃えたという説を否定している。

「熱くなったボディワークが少し焼け、スタート後にタイヤから煙が出たように見えた」

「セバスチャンのスタート手順はマーク(ウェバー/チームメート)と同じであり、今シーズンずっと続けてきたものだ。以前にも同じ設定で走っているので、なぜ突然問題が起きたのか見当もつかない」

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