チームメートであるマーク・ウェバー(レッドブル)の年間ランキング2位確保をサポートするため、自身が優勝することはあきらめてもいい。史上最年少のF1連覇を達成したセバスチャン・ベッテルが明かした。
レッドブルはチームランキングのコンストラクターズ選手権を、ベッテルはドライバーズ選手権をそれぞれ制しているが、ウェバーはジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)に次いでランキング4位に甘んじている状態だ。
しかも、ベッテルの今季10勝とは対照的に、今年のウェバーは未勝利で、ランキング2位のバトンとは13ポイントの差がある。
「シーズン残り3戦、僕らドライバーだけでなく、チームのためにも最高の成績を収めたい」とベッテルは『AFP通信』へ語る。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも同意見だ。「彼(ウェバー)は今年、すごくがんばっている。ドライバーズ選手権で2位になってほしいよ。それが今年残された最後の目標だ。レースに勝ってもらって、最高の形でシーズンを締めくくりたい」
ウェバーをサポートするため、自身の優勝をあきらめ、ウェバーが勝つことを助ける可能性もあるのか問われたベッテルは、「ああ、もちろんさ」と答えている。