9月25日(日)に決勝が行われるシンガポールGP。蒸し暑いだけでなく、雨も降るという予報となっている。
シンガポールでは今週に入り断続的に雨が降っており、ウエットのレースになる可能性も高い。
シンガポールGPの市街地コースはもともと道幅が狭く、見通しもあまりきかない。しかも雨によって視界はさらに悪化する。雨粒や水たまりがナイトレースの照明によって反射してしまうためだ。このことは今までにも多くのドライバーが懸念を示してきた。さらに今年は、インドネシアで発生した森林火災の影響から、仮に雨に降られることは免れても、もやが視認性に影響を与える可能性も高い。
マーク・ウェバー(レッドブル)は、昨年のレースを振り返って次のようにコメントしている。
「この市街地コースは高い湿度のため路面が乾くのがとても遅い。僕のキャリアの中でもほかに見たことはないほどだ」
また、元F1王者ジャッキー・スチュワートも、自身の経験からシンガポールGPの特色を語っている。
「昼間ならば、雨の中へ向かっていても、コースの先まで見えている。しかしシンガポールGPでは、コースのみがライトアップされてそれ以外は暗いんだ」
水はけの悪さやシケインに設置された縁石の高さなどでも有名なシンガポールの市街地コース。チャンピオンが決定する可能性もあり、例年以上に目が離せない。