セバスチャン・ベッテル、F1イタリアGP表彰台での涙の真相

2011年09月22日(木)

前戦イタリアGP決勝で見事優勝したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。表彰台では感極まって涙ぐんでいる様子がカメラに映し出されていた。

イタリアGPを制したことで、2年連続の年間タイトル獲得をほぼ決定づけただけでなく、イタリアGPは3年前のトロ・ロッソ在籍時代にベッテルが初めて優勝した思い出の場所でもある。しかし、ベッテルが涙を流した本当の理由が明かされた。

レッドブルはイタリアGP直前、チームの大事な一員を失っていた。エレン・パッツェッラさんという女性で、ケルンの地方紙『Express(エクスプレス)』によると、ガンのため31歳という若さで亡くなったという。しかしグランプリを控え、ベッテルもそしてレッドブルのスタッフも、パッツェッラさんの死を口外しなかった。

「本当に感情が抑えきれなかったよ」とベッテルは表彰式を振り返り語った。

また、レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーも次のように悲しみを述べている。

「彼女は4年間チームと共に過ごした仲間だ。ガンという病気と勇敢に戦っていたが、とても悲しくつらい結果となってしまった。われわれはイタリアGPでのこの勝利を彼女にささげる」

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