セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が30歳を迎える前にF1の舞台を去る可能性を認めた。
トロ・ロッソに所属していた3年前(2008年)にイタリアGPで優勝したとき21歳だったベッテルは、最年少優勝記録を更新。同時に、最年少ポールポジション獲得の記録も更新している。
今年、2年連続チャンピオンへの道を順調に進んでいるベッテルは、現所属チームのレッドブルと2012年以降3年間の契約を結んでいる。
しかし、2014年から先のキャリアについてベッテルは口を閉ざしている。
ドイツ版『Playboy(プレイボーイ)』誌にベッテルが語った内容は次のとおりだ。「僕の契約は2014年で切れるし、それから先のことは今のところあまり考えていないよ。4、5年も経ったらF1への情熱が冷めて、何か別のことをやりたくなっているかもしれない。今の段階では想像もできないけれど、絶対にそうじゃないとは言い切れないよ」
「レース中に僕が感じていることと言えば、すごく楽しくて人生のどんな経験よりも僕を満足させてくれるということだ。ブレーキをかけてハンドルを切って体にとてつもない力がかかると、脳ミソが“やめろ、無理だ!”って叫ぶんだ。でもクルマは応えてくれるんだよ」
同誌は、高額な所得があるにもかかわらずベッテルは地味好みだと書いている。DVDをコレクションし、お気に入りの車はワーゲンバスだ、と書いている。
なぜベッテルがフォルクス・ワーゲンを好むのか。「なんでもできるからさ。シガーライターでフリーザーを動かすことだってできるんだ。お金をつぎ込まなきゃならないような対象がないんだよ」