マルコ・シモンチェリ事故死、45分間続いた心臓マッサージ=MotoGP

2011年10月23日(日)

23日(日)に開催されたMotoGPのマレーシアGPでマルコ・シモンチェリ(サンカルロ・ホンダ・グレシーニ)が事故死した際、シモンチェリの命を救うため、医療スタッフが45分間にわたって心臓マッサージを行っていたことが明らかになった。

シモンチェリは、マレーシアGPの2周目に転倒。後続のバイク2台と接触する形になってしまい、その衝撃からヘルメットが外れた姿でコース上に横たわり、そのまま動かなかった。

MotoGPの医療責任者ミケーレ・ゴーデナが『Autosport(オートスポーツ)』へ語ったところによると、医療チームが事故現場に到着した際、シモンチェリに意識はなかったという。その後、救急車の中やメディカルセンターで45分間にわたって心肺蘇生(そせい)法(CPR)を施したものの、頭部や頸部(けいぶ)、そして胸部に深刻なケガを負ったシモンチェリの心臓が動き出すことはなかった。

「レース中に見舞われたひどいクラッシュにより、彼はほかのライダーに衝突し、頭部、頸部(けいぶ)、そして胸部に深刻な外傷を負った」とゴーデナは語り、さらにこう続けた。

「医療スタッフが彼のもとへ到着した際、彼の意識はなかった。救急車の中で、医療スタッフがCPRを始めた。メディカルセンターへ到着すると、すぐに(呼吸を確保するため)挿管し、胸部にたまっていた血液をいくらか取り除くことができた」

「最後まで彼を救おうとしていたため、CPRは45分間続けられた。だが残念なことに、彼を救うことはできず、16時56分(日本時間17時56分)に死亡を宣告せざるを得なかった」

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