関口雄飛、わずか15秒の判断遅れで予選上位を逃す=F3マカオGP

2011年11月18日(金)

F3の世界一決定戦と言われるマカオGPに、全日本F3王者としてミュッケ・モータースポーツから参戦している関口雄飛。初日に行われた予選1回目を6番手で終えた。

関口が自身の公式ウェブサイトに掲載したレポートによると、雨が降る中で3番手になったフリー走行1回目では、エンジンにトラブルの兆候があったようだ。

「前日の午後、ピット内で入念にシートあわせ、ペダル位置、ステアリングなどのレイアウトを変更するなどの準備をしました。しかし、今日、コースにでて走行してみるとシフトが入りにくかったり、エンジンもばらついている気がしました。また、エンジンの加速がワンテンポ遅れるようなフィーリングを得ました」

「しかし、これは走行後にチームに対応してもらうことにして、貴重な走行時間を無駄にしないように走りこみを続けました。ところが赤旗がでたために合計で8周のみの走行で終わり3番手でこのセッションを終えました」と関口は書いている。

午後に行われた予選では、開始直前に雨が降り始めた。この雨が影響し、わずか15秒という判断の遅れによって予選上位に入ることができなかったと関口は振り返る。

「昼前には雨がやんでいました。そのため全車がドライタイヤを選択していました。ところが予選1開始直前からまた雨が降りはじめました。チームとはエンジンをかけるまでまってから判断しようと決めていました。結果的に、この判断の遅れによるほんの15秒ほどの時間によって、タイミングがほかの車よりも遅くなりました。そのため、雨が小降りな状況で計測ラップを達成したドライバーが予選上位に並ぶ結果となりました」

また、この日の関口はマカオGPの舞台ギア・サーキットの名物とも言える長いストレートで苦戦していたようだ。

「フリー走行1の結果とこちらのコメントをふまえて、チームはエンジンなどをチェックしてくれました。しかし、ギア・サーキットの名物のひとつである海に面する2本の長いストレート区間は苦戦しました。直線しかないセクター1のタイムでは、出走した30台中23番手、セクター3の最高速度も21番手でした。そのかわりマカオの山側区間のテクニカルなセクター2では区間タイムは4番手とトップとそん色ない走りができました」

「明日はフリー走行2回目と予選2回目が行われます。精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします」

18日(金)には予選2回目が行われ、19日(土)の予選レースに向けたグリッドが決定。決勝は20日(日)に行われる。

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