2010年は最終戦でF1のドライバーズ選手権獲得を逃したフェラーリが、タイトルを獲得したレッドブルとの差を埋めるため、空力部門を再編し、風洞施設を改良した。
これは、フェラーリのチーフデザイナーであるニコラス・トンバジスが明かしたもの。フェラーリが2010年の最終戦でタイトルを失ったのは、戦略の判断ミスだとの意見が多い。しかしトンバジスは、フェラーリの2010年型車F10に、レッドブルが2010年シーズンを戦ったクルマRB6ほどの速さがなかったことを認めている。
「主に空力の分野で、われわれのクルマはレッドブルほど良くなかった」
「そのため、空力部門を再編し、風洞の改良を行い、野心的な開発プログラムをスタートさせた」
「そしてもちろん、革新的な新パーツを投入したいと思っている」とトンバジスは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』へ語った。
フェラーリは、2月1日(火)にバレンシアで始まる1回目の合同テストに新車を持ち込むが、シーズン開幕までに合計4回行われるテストの中で、フェラーリの新車が大きく進化していくとトンバジスは話している。
「開幕戦に向けて、非常に大きな進歩を予想している。開発という面では、大きな可能性が秘められているのでね」